スコッチウイスキーの4大銘柄といえば?スコッチ代表銘柄をピックアップ

ウイスキーの代名詞とも呼ばれるスコッチウイスキー。数多くの蒸留所や銘柄が存在するスコッチウイスキーですが、その中でもパッと想像できる銘柄は人によって異なるでしょう。多くの銘柄が存在するスコッチウイスキーに順番をつけるのは難しいですが、ここでは「スコッチといえば」という代表的な4銘柄を紹介します。

まず「スコッチとは何?」という方は下記記事を是非ご一読ください。

ウイスキーとスコッチの違いは何?スコッチの特徴を詳しく解説

スコッチウイスキーの代表銘柄その1:シングルモルトのロールスロイス「ザ・マッカラン」

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スコッチウイスキーのシングルモルトと言えばこれ!

シングルモルトとは単一の蒸溜所の原酒のみを瓶詰したウイスキーのこと。その代表格となるのが「ザ・マッカラン」です。

ザ・マッカランはスコッチウイスキーの6大生産地のなかでも、最大の規模を誇るスペイサイド地区の人気ウイスキー。1824年にスコットランドで誕生したザ・マッカランは、スコッチウイスキーを代表する銘柄のひとつ。日本でもバーなどでよく見かける、人気のシングルモルトウイスキーです。華やかで上品な味わいとその完成度の高さから「スコッチウイスキーの王様」「シングルモルトのロールスロイス」などと呼ばれ、世界中のウイスキーファンに愛されています。

2018年にはスコットランド最大・最新鋭の蒸留所をオープン。蒸留はスペイサイドで最小サイズとなるポットスチルでおこない、密度の高い原酒を作り出しています。この製法がザ・マッカランの香味を特徴づける要素の一つです。

また、蒸留された原酒はファイネストカットと呼ばれる手法で蒸留液の中でも最高の部分だけを抽出し熟成に回します。その量は全蒸留液のわずか16%ほどと言われており、厳選された原酒のみが熟成を経て最高のザ・マッカランへと変貌を遂げます。

スコッチウイスキーの代表銘柄その2:シングルモルトのパイオニア「グレンフィディック」

ザ・マッカランと並ぶシングルモルトの代表格といえば「グレンフェディック」です。スコッチウイスキーで初めて「シングルモルト」を冠した銘柄です。

グレンフェディックの生みの親はウィリアム・グラント氏。1887年にスコットランド、スペイサイドのスペイ川流域「鹿の谷」と呼ばれる地に蒸溜所を完成させました。長きにわたり育んできたこの鹿の谷で最高の一杯をという夢に向け、家族一丸となって造り上げた蒸溜所にゲール語で「鹿の谷」を意味するグレンフィディックと名づけたのです。

グレンフェディックは1963年に初めてシングルモルトという名を冠してウイスキーを市場に出しました。

単一蒸留所で造られたモルトウイスキーを瓶詰したシングルモルトという言葉は今でこそウイスキー市場の中では一般的ですが、その当時は複数の蒸溜所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして販売するのが主流でした。そんな中、自身のモルトウイスキーの品質に対する誇りと信念をもってシングルモルトと銘打たれたウイスキーを発売したグレンフィディックはウイスキー市場に大きなインパクトを与えました。このことをきっかけに、蒸溜所ごとの個性をたのしむ「シングルモルト」というカテゴリが世の中にも注目されるようになりました。グレンフィディックは今日のシングルモルト人気のパイオニアだと言えるでしょう。

スコッチウイスキーの代表銘柄その3:世界的ベストセラー「ジョニーウォーカー」

シングルモルトの代表格がザ・マッカランとグレンフェディックであれば、ブレンデッドモルトの代表格はこの「ジョニーウォーカー」でしょう。スコッチウイスキーのなかでも英国王室御用達の名門銘柄です。

日本国内でも多くの酒屋、またはコンビニでも見かける事が多いので普段ウイスキーを飲まない方もなんとなくこのラベルを知っているという方もいらっしゃるかもしれません。四角いボトル、傾斜したラベル、闊歩する紳士のロゴが特徴的でブランドイメージ的にも成功している銘柄でしょう。ラベルの色によってランクも分かれ、赤いラベルは「ジョニ赤」、それよりも熟成年数の長い黒いラベルの「ジョニ黒」など有名です。なかでも青いラベルのジョニーウォーカー「ブルーラベル」は究極のブレンデッドウイスキーとして世界中のウイスキーファンから愛されているボトルです。

スコッチウイスキーの代表銘柄その4:アイラモルトの女王「ボウモア」

「ボウモア(BOWMORE)」は、スコットランド西岸沖のアイラ島で造られる伝統のスコッチウイスキー。歴史の深さや優美な味わいから、「アイラモルトの女王」と称されます。

ボウモアはスコットランドのウイスキー産地のひとつ、アイラ島で造られるシングルモルトスコッチウイスキーです。ボウモア蒸溜所はアイラ島の中心部にあります。

アイラ島で作られるウイスキー=アイラモルトといえば、ピート(泥炭)由来のスモーキーさ(ピート香)を思い浮かべる人も多いでしょう。もちろんボウモアもスモーキーフレーバーを持つウイスキーの一つですが、ボウモアのスモーキーフレーバーは、強すぎず弱すぎずバランスがよいのが特徴。シングルモルトウイスキーは蒸溜所の立地や気候などの影響を受けやすいといわれているように、アイラ島の中心部で造られるボウモアには、北部と南部の特徴が融合したような印象があります。そのため、アイラモルトのスモーキーフレーバーを知るにはまずボウモアから初めてみるのがよいでしょう。

日本語では「燻香(くんこう)」と表現されるスモーキーフレーバー(ピート香)は、アイラモルトを特徴づける香味のひとつです。ウイスキーの香りや味わいを表すときには、スモーキー(煙っぽい)やピーティー(ピート様)などといいますが、アイラ島ではそのような香味特性を持つウイスキーが目立ちます。

ボウモアはスモーキーなアイラモルトのなかでも華やかで甘い風味もあって飲みやすいのが魅力です。女王のような麗しさと洗練された味わいを持つ「ボウモア」。一度飲むと忘れられないその個性は世界中のウイスキーファンを魅了します。

数えきれないスコッチウイスキー

スコッチウイスキーには数えきれないほど多くの銘柄が存在します。ここで紹介したもの以外にも多種多様です。本当は全て飲み比べてみたいところですが、何から飲んでいいのか迷ってしまいますよね。まずこれからスコッチウイスキーを飲んでみようという方は是非ここで紹介した4銘柄から始めてみてはいかがでしょうか。是非お気に入りの一本を見つけてください。

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