ブラウン シュガー
「Brown Sugar Rum」は、デメララディスティラーズ社での勤務などを通じて築いたラム業界での幅広い人脈を活かしてネイビーアイランド・ジャマイカンラムや 1731 Fine & Rare などインディペンデント・ボトラーズ・ラムのブランドをプロデュースする Jacco Kroon 氏がセレクトした、希少な樽をボトリングする新たなシングルカスク・ラムのブランドです。
ラベルイラストを制作・プロデュースするのはアフリカ・ルワンダを舞台に、生命のエネルギーをパワフルな色彩で表現した極彩色のアート作品や、貧困に苦しむ子どもたちに自分たちの絵を通じてビジネスマインドを知ってもらう「heArt」プロジェクトなど、あらゆるアートシーンで活躍している画家でありアートプロデューサーの鈴木掌(すずき つかさ)氏。
中には鈴木氏がルワンダでの heART 活動での教え子が描いたイラストも採用されています。
アートシーンにおいて、規制のない自由で豊かな表現を開放するとの思いを込めて、ブランド名は「Brown Sugar (ブラウンシュガー)」としました。
一樽ごとに異なる個性を持ったラムの味わいを、唯一無二のアート作品で表現したシングルカスク・ラムシリーズです。
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鈴木 掌
画家、アートプロデューサー。
茨城県つくばみらい市にて、先祖に即身仏がいる家系に生まれる。専門学校にてファッションを学び助手教員となる。
アフリカ・ルワンダにて洋裁を5年間指導。
(青年海外協力隊:2011~13、外務省日本NGO連携無償資金協力事業:2013~15)
ミシンを持ち込んで、5年間で200人以上を指導した結果、スキル獲得により多くの若者が貧困から脱することができた。自身も現地の布などを使用してファッションデザイナーとして活動。
2016年帰国後、絵画制作を本格的に開始。アフリカの動物や人々また東アジアの龍・鳳凰などをテーマとし、蛍光色を含む色彩豊かなポップアート的な作品を生み出している。ライブペインティングや壁画・天井画など大規模作品の制作多数。
またルワンダ時代に絵具がなくて始めた「珈琲画」の分野でも多数のワークショップを行っている。
ルワンダ現地に頻繁に出向いて子供たちに絵画を指導し、優秀な作品を日本や米国で販売してその売上を子供たちに還元する活動も行っている。
パフォーミングアート集団『東京獣舎』主宰。
主な作品:
山口不動産委嘱JR大塚駅北口壁画(2019年)、かさま歴史交流館井筒屋(茨城県笠間市)開館記念セレモニー制作作品(2018年)、駐日コートジボワール大使館建国記念日イベント制作作品(2018年)、日本国外務省アフリカ部長室内作品(2017年)、駐日スイス大使館公邸制作作品(2019年)など。
「heART」活動紹介
heart & ART 『heART』
heart の中には ART がある
鈴木掌氏は、2011〜2015年までの5年間、アフリカ・ルワンダにて200人以上に洋裁を指導し、その技術z獲得により多くの若者が貧困から脱することができました。
2016年帰国後は、本格的に絵画制作を開始。
並行してルワンダに渡り、子どもたちに絵を教え、作品の買取りと販売をする活動「heART(ヒーアート)」をスタート。
これまでに70人以上の子どもたちに絵を教え、作品を購入、日本で300点以上の作品を販売してきました。
鈴木掌氏の思い
1. チャンスをどんな環境の人々にも平等に与えたい
2. 価値の見つけ方の一つのカタチを伝えたい
3. 世界の価値基準を揺さぶり、ポストモダンを提示したい
環境や過去、何者であったかなどに関わらず、自分の価値を示せた人間には奇跡が起こる世の中にしていきたいという強い思いがあります。
ルワンダの子どもたちが描いた作品には、鈴木氏や子どもたちのタマシイが込められています。
生まれたばかりで希望しかない「絵」には、あらゆる人に奇跡を起こさせるエネルギーが宿っています。
「heART」の始まり
heARTの活動の原点は、ルワンダの少年デイビットとの出会いでした。
彼は2歳の頃から重い肝臓の病を患っており、ずっと人工透析の管が通った状態で16歳まで過ごしていました。
病気のせいか身体は小さく、見た目は10代に満たない子供のように見えました。
学校ではいじめられ、友達もおらず、彼の身体に通されている管がとても臭うため、家族ですら一緒に眠るのを拒み、おばあさんの家で暮らしていたそうです。
そんな彼が、偶然にもheARTの先駆けとなるアートワークショップに参加。
もちろん当時は彼の境遇など知る由もなかったけれど、彼の絵にどこか光るものを感じた鈴木氏は、彼の絵を買い、さらに指導を続けました。
彼は見る見る間に成長し、回を重ねるごとにオリジナリティのある、素晴らしい作品を生み出しました。
そして、何より彼の作品が仕上がった時の誇らしい笑顔に心揺さぶられるものがありました。
おそらく彼の人生で初めて、自分の価値を認めてもらえた瞬間であり、
「絵を描く」ということに誇りを持つことができたのではないかと感じ取りました。
彼の画家としての才能が瞬く間に花開いていくのを目の当たりにし、
彼の絵にさらに高い価値がつけば、彼自身の力で治療費を稼げるようになるのでは―
この瞬間にheARTが誕生し、これが活動の第一の目標になりました。
しかし、この思いも虚しく、
その数ヶ月後にデイビットは空へと旅立ちました。
最後に彼と会ったのは日本帰国の空港に向かう前。
何か言いたそうに、幸せいっぱいの表情で、まるで仏のような笑顔が今でも忘れられません。
デイビットのように、埋もれていた才能が開花して間もなく、または開花する前に命を落とす子どもたちをアートを通して救いたい。
デイビットとの出会いにより、heARTは誕生し「使命」という命がふきこまれたのです。
そして、heARTのロゴに使用されている文字は、
生前、彼に描いてもらったもの。
そう、こうして僕らは今でも一緒に活動を続けています。