2002 NPU (Nec Plus Ultra) Extra Brut / Bruno Paillard【Gift Box】

シャンパーニュ地方で1704年から葡萄栽培とネゴシアンの事業を営む家に生まれたブルーノ・パイヤールは、1981年に独自のシャンパーニュ・メゾンを設立しました。創立当初からドサージュの最も低いシャンパーニュ・メゾンの１つとして知られ、現在、総面積32ヘクタールの葡萄畑（うち12ヘクタールがグラン・クリュ）を所有し、ワイン作りに必要な葡萄の半分以上を自社畑で賄っています。独立した家族経営のシャンパーニュ・メゾンとして、生産工程の全段階に厳格な品質管理体制を敷き、ピュアでエレガントな味わいの個性的なシャンパーニュを次々と生み出しています。2007年からは、娘のアリスが加わり、パイヤール家の冒険を引き継ぐ決意をしてくれました。初年度より葡萄栽培から醸造に至るまでの一連の仕事を経験し、翌年から4年間に渡り輸出先の開拓を手掛け、今やブルーノ・パイヤールの共同経営者として父と共にメゾンの経営を担っています。 ブルーノ・パイヤールのシャンパーニュは、ゆっくりと長い時間をかけて丁寧に行う有機栽培で培われた最高の畑で採れるシャルドネ、ピノ・ムニエ、ピノ・ノワールの一番搾り果汁だけを使用して造られます。毎年畑ごとに個別醸造し、テイスティングでその年最も出来の良い畑のワインを入念に見極め、最終ブレンド比率を決めます。マルチ・ヴィンテージは、1985ヴィンテージをベースとするリザーブワインを最高50％までブレンドすることで、毎年一貫した品質を維持しています。全てドサージュを最小限に抑えたエクストラ・ブリュットで、最もピュアなシャンパーニュの味わいを追求し、法定熟成期間の2～4倍の時間をかけて長期熟成させています。飲み頃を一目で判断出来るよう、デゴルジュマンの日付を全てのボトルに明記した最初のシャンパーニュ・メゾンでもあります。 そしてブリューノ・パイヤールの最高峰キュヴェが、この「NPU(Nec Plus Ultra)」です。「Nec Plus Ultra （ネック・プリュ・ウルトラ）」とは、ラテン語で「これ以上のものがない」ことを意味します。これ以上にない最高峰のシャンパーニュを提供するという強い野心が込められたこの言葉は、正にこのワインの本質を物語ります。生産工程の全ての段階で最大の手間とコストをかけて作られるこのユニークなシャンパーニュは、12年以上の歳月をかけて丁寧に醸造されます。

■テクニカル情報■

：品種：シャルドネ50％、ピノ・ノワール50％（有機栽培）
：残糖量：3ｇ/L以下　アルコール：12％　
：畑：オジェ、ル・メニル・シュール・オジェ、シュイィ、ヴェルズネイ、マイィ、ブージィ
：醸造：一番搾りの果汁をオークの樽で区画ごとに10ヶ月かけて一次発酵させ、最も状態の良い28樽をブレンドし室温10.5℃のセラーで13年間瓶内熟成。デゴルジュマンの後、2年間熟成。収穫から15年間を経てリリース。
：生産量：6,200本+マグナム300本
：デゴルジュマン：2014年9月
：提供温度：8-9℃

■2002ヴィンテージ情報■

2002年は比較的温暖で乾燥した年で、目だった熱波に見舞われることもなく、葡萄の熟成も滞りなく進みました。収穫期を通して美しい晴天と極めて冷涼な夜間の気候が続いたため、葡萄の熟成に理想的な昼夜の寒暖差を確保することが出来、極めて健康状態の良い葡萄が実りました。低収量のため、収穫された葡萄は果実味が凝縮し豊かなアロマを湛え、水晶のように透き通ったクリアなミネラル感と濃厚な味わいを湛えた素晴らしいヴィンテージに仕上がりました。