ASHITA NO JOE 「RIKIISHITOORU」 INVERGORDON 1970 50YO 40.8% 700ML
1968年1号「週刊少年マガジン」での連載開始から54年もの時が経ったいまも、当時の熱い興奮と深い感動の数々の名シーンが心に残る『あしたのジョー』(原作:高森朝雄 漫画:ちばてつや)。主人公の矢吹丈(ジョー)と、ジョーのライバルであり運命の男、力石徹。⼰の魂と⽣命を燃焼しながら挑み続けるふたりをはじめとする、個性的な登場人物たちの物語は、一大ブームを巻き起こしました。
その『あしたのジョー』のラベルに相応しいウイスキーを、山岡秀雄氏が選びました。
「力石徹」のラベルは、1970年蒸留のインバーゴードン。こちらはシングルグレーンウイスキーで、モルトウイスキーと対比されるグレーンウイスキーは、糖化のために使用する大麦麦芽の他に、小麦などの穀類で造られます。ウイスキーのサブキャラとして重要な存在のウイスキーで、サイレントスピリッツとも呼ばれます。そして1970年と言えば、同年2月22日号「週刊少年マガジン」において、“力石徹リングに死す!! ”という衝撃的な展開があった年です。人気絶頂であった力石の死は、熱狂するファンたちを悲しませました。死後間もない3月24日には、講談社講堂で力石徹のリアルな葬儀が執り行われ、多くのファンたちに見送られました。
⽮吹丈や⼒⽯徹の、「まっ⽩な灰に…」なる程に、⾃らの命を燃え尽くす情熱をもつふたりの⽣き様に、⼼が震え、憧れを抱いたあの時代。30年、50年の熟成を経たウイスキーとともに、大人になった自分を振り返る時間を愉しむのもいいでしょう。
【テイスティングノート】
香り:高級なソフトクリームとビスケット。 カスタード・プリンとオレンジ・ピール。ミンティーな爽やかさ。
味わい:オレンジの果汁とアンゴスチュラ・ビターズ。スムーズで優しいがリッチ。フィニッシュも心地よい。加水すると魅力が弱まる。
フィニッシュ:50年熟成という奇跡のようなグレーンウイスキー。ウッディすぎず、バランスが良い。加水せずに、ゆっくりと味わってほしい。
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